yabaitech.tokyoは技術書典5に出展します。よろしくお願いします。

以下のものを頒布予定です。

  • yabaitech.tokyo vol.1
  • The SATySFi Book

yabaitech.tokyo vol.1

表紙

(表紙: censored__)

価格: 500円

ページ数: 42

yabaitech.tokyo vol.1はyabaitech.tokyoのメンバーによる合同誌です。 今回は2つ(+1つ未完)の記事を掲載します。

1. RNNからのオートマトン学習 (by MasWag)

オートマトン……学習……RNN…………いいぞ……

RNNからDFAを抽出する、今年のICML論文の、オートマトン寄りのバックグラウンドを中心にした解説です。形式言語の予備知識は仮定していないつもりです。

2. “Schemeにおけるスタックフレームの実装(Draft)”を実装する (by wasabiz)

著者負傷のため未完。yabaitech.tokyo 次号にご期待ください

3. 自然な様相論理をつくる (by zeptometer)

様相論理の話となるとほぼ必ずKripke意味論の話が出てきますが、その一方で その証明体系の話は比較的マイナーな分野となっています。今回はCurry-Howard 同型を考える上で必須となってくる「直観主義様相論理の自然演繹」の 体系について紹介します。様相論理の別の一面を楽しんでいただければ幸いです。

The SATySFi book

by bd_gfngfn

表紙

価格: 1500円

ページ数: 160

SATySFi(サティスファイ)は,2017年度未踏事業の1プロジェクトとして著者が開発し,2018年9月現在も発展を続けている新しい組版処理システムです.SATySFiはTeX/LaTeXと同様にマークアップ言語(およびその下層にあるプログラミング言語)とそれに対する処理系からなっており,ユーザがコードとして文書を執筆してそれを処理系に渡すとその指定に従って組版処理が行なわれPDFが生成される,という仕組みをもっています.従来システムとの顕著な違いは組版処理機能そのものではなく (1) (TeXの \def やLaTeXの \newcommand などに相当する)コマンド定義がどの程度簡単にでき,どの程度その定義の可読性が高いか,(2) 不適格な入力に対してどのようにエラーが報告されるか,にあります.SATySFiはOCamlやF#によく似たいわゆる函数型の言語を基盤となるプログラミング言語に採用しており,比較的平易にコマンド定義等を読み書きできるほか,多相型や型推論機能を備えた強力な型検査器が搭載されています.この型検査器は,ユーザやパッケージ開発者が不適格な入力を与えた際に,型エラーを静的に(=実際に組版処理が行われるよりも前に),かつ(多くの場合)入力ミスの箇所が特定しやすい形で提示してくれます.つまり,例えば500ページの文書を組版処理する場合に490ページ目の内容にミスがあったとしても,490ページ分の組版処理を待って初めてエラーを見ることになるのではなく,処理にかけた直後にほぼ一瞬で型検査器が「ここのコマンドの使い方が定義と整合しない」という旨の型エラーを出してくれるので,従来システムに比べて高い執筆効率が十分期待できるというわけです.本書は,そんなSATySFiの用法や言語機能を解説した現状唯一の書物です.(※ おおよそ同内容の文書を11月上旬頃にWeb上で無償公開する予定ですので,その点につきましてはご了承ください.)